ボーイソプラノ〜宇都宮聖くんの「ママに捧げる詩」〜
2022-02-08



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 高い声が少し降りて落ち着いて、安定感抜群のきれいなボーイ・アルトになっている。「ママと・・ぼく」「ぼくはドーナツ」の収録曲2曲は、どちらも宇都宮君の作品。無理の無いやさしいメロディラインを、曲にもっともふさわしい穏やかなボーイ・アルトが辿っていく。失ったものの大切さ大きさ、失ったことの喪失感が、淡々と歌われていく。
 《ぼくはドーナツ なくした穴 ふさぐことが出来ないでいる》
 宇都宮くんが、失くした穴、その喪失感に向き合って、こうして歌い続け語り続けて行くことで、作品を発表することで、宇都宮君と宇都宮君の作品は、喪失感で弱っているどこか遠くの知らない多くの誰かを、慰めたり励ましたりすることが出来るようになって行くんだ、きっと。
 宇都宮君の声は、気負いがなくて、この声で、ニール・リードやルネ・シマールが歌った歌を聴いてみたいと思いました。そして「鳩のように飛べたなら」なんかも。
[日本]
[ソリスト]
[ボーイ・ソプラノ]

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