イギリスの標準仕様のトレブルCDの雰囲気を醸し出しているこのCDは、収録曲のプログラムを見ているだけで聴く前から安心感に包まれます。
Nicholasくんは、所属する聖歌隊の中で真摯に活動を続けながら、CD録音の機会を得たって感じでしょうか。普通の男の子っぽく、シャイで、ちょっとぶっきらぼうな歌い方に聴こえるけれど、(喉への入り口で音を伸ばしているように聴こえるような・・・) お手本通りにストレートに気持ちよく伸びる声で、ヴィヴラートも目立たなく、聖歌隊員ぽく品よく聴こえます。あちこちでソロ・コンサートを開催するような華やかなスター・ドレブルとは違った活動だったと思われますが、それでも、このプログラムを歌う実力とCDに残される実力があったトレブルだったということです。トレブルのソロCDって、(お愛想で?)PIE JESUとか入れたりしますが、素人ファン(私ですが)サービスの無い、ステキに正統派に徹したソロCDなのが、逆に LOVE 要素と化している1枚です。
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