コナーにとって、このCDは、boys air choirとしての彼の最後の作品であると共に、バリトン歌手としての最初のステップを踏み出すものだとありました。このフォーレは、制作サイドやメンバーからの、boys air choirとしてのコナーの演奏やこれまでの尽力に対しての「尊敬」を感じました。そして、ここに収録された彼のバリトンは、優しげでした。私も1ファンとして、コナーの幸運とこれからの彼のご活躍をお祈りいたします。
レクイエムにおけるコナーの遺産があったので、作品として形にしたいと考えたのも、わかります。1996年の遺産から欠けた所は Harry Sever が補い完成させました。
拾い物は、「8. アヴェ・ヴェルム・コルプス Ave Verum Corpus K.618」です。私は元々この曲が好きなのと、 Charlie Dalton の淡々とした歌い方に好感を持ちました。
ある時から、フォーレがちょっと苦手になり、このCDも、きょうの日まで聴いていなかったかも、です。なので、アルバム・ノートすら見ていなかったかも、なのです。アルバム・ノートの表紙裏に、John Hewitt-Jones のサインがありました。この録音自体には参加していないようですが、コンサート・メンバーとして来日していたんですね。
John Hewitt-Jonesは、Dulwich College Chapel Choirの聖歌隊員で、2005年の BBC Radio 2 Young Choristers of the Yearにおけるファイナリストだったようです。彼の個人的なCDは、出ているのでしょうか?
聴きなおしつつ、サインの発見があるたびに、嬉しい私です。
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