Pueri Cantores della CAPPELLA SISTINA システィ−ナ礼拝堂合唱団 〜 バチカンの宣伝使?しっとり&きらきら プラチナ声のマリオ君のアルバム
2009-10-10


禺画像]

Pueri Cantores della CAPPELLA SISTINA
(Edizioni CAPPELLA SISTINA/CMPS012)
C.2007
Cirectore Domenico Bartolucci

MARIO BOLOGNESI(Soprano solista)

今年、「天使と悪魔ツアー」をしてきたCHOIR友だちが買ってきたCDです。録音内容を聞いて、欲しいと思っていたのですが、私は外国語がダメなので通販のハードルが高く、何度も失敗し、入手までに半年以上もかけてしまいました。

1996年の公演プログラムに指揮者のバルトルッチ氏が「子どもは抑えつけてはいけない。厳しく管理したら自由に声が出なくなる。自然な声が出なければ、音楽も涸れてしまう」と書いておられて、ものすごく感動したのですが、

これは、その指導方針から自然発生したかのようなマリオ君の声の「たった24分52秒」のアルバムです。

タイトルを見る限り、宗教的ではあるのですが、ゆったりとした旋律が美しく、マリオ君のソプラノのきらきら感が、磨かれた金属の輝きのように麗しく、しばし(私は今生きているのだという)俗事を忘れて、音楽に浸ってしまいました。

ボーっと聴いてしまうと、なんだか「汚れなき悪戯」の世界のような古くささも感じてしまいます。2年前の録音らしいのに。・・・それだけ汚れのない精神世界、なのかもしれません。

彼、(マリオ君ですが)
2年前には、この声を大聖堂に響かせていたんですね・・・すごかったんだろうなあ・・・。

マリオ君のボーイ・ソプラノ・タイムと私の生存が、リアルタイムで重なっていたわけだから、生のソプラノを、聴くことが出来たかもしれないのに、「存在を知らずにいたために」失ってしまったそのチャンス。

マリオ君のプラチナの声、故に、録音状態は完全だとは思えないのですが、「よくぞ、このボーイ・ソプラノを残した」と異教徒の私でもバチカンを見直したくなる1枚です。
[システィーナ]
[音楽]
[少年合唱]
[ソリスト]
[ボーイ・ソプラノ]

コメント(全0件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット