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o for the wings of a dove (DBC 30) 録音年不明
内容は同じですが、デザイン(色)違いの盤があって
つい、2枚とも入手してしまいました。
カバー・コレクターと化しています。
情けない。
正直に言うと
最初のDrakiesたちとの出会い(ムロン録音ですケド)では
歌の余りのエネルギーに恐れおののいてしまい
即、撤退してしまったのですが
LPと出会ったことで
夢中になってしまいました。
レコードの世界での彼らは
現在の彼らからは想像できない
どちらかというと
出発点のWSKを連想する演奏です。
そのうち次第に無国籍ヨーロッパ系になり
そこに感情豊かなおぺらちっく歌唱が
現れたりします。
この盤では
タイトルにもなっている o for the wings of a dove は
10分もの曲ですが
このソリスト君
愛や死や喜び悲しみ怒りを歌うオペラのごとく
感情表現が豊かです。
イギリスの新聞で
E.Loughと肩を並べて賞賛されたらしいソリスト君ですが
私は最初に聴いたとき
昔の女声のように
余りに感情が揺れるので
ちょっとだけ悪酔いしてしまいました。
今
聴きなおすと「スゴイ」表現力です。
とくにf系よりもp系のコントロールが上手いのです。
このソロを聴いたあとで
盤をひっくり返すと、元気溌剌な男の子の、涼やか系お子さま声の合唱。
かなりのギャップが新鮮です。
このとき「現在とは全く違う団体に近い」と記しておきます。
ただし後年に花開く現在のDrakiesらしさの
「種」や「芽」は内包しています。
この盤の賞賛されたソリスト君
B面でのI heard a Voice では
デュエットを披露してくれます。
もう一人のソリスト君がまたまたスグレモノです。
いかにも男の子の声で(私はこの団員君の凛々しい声が特に好き)
そこに賞賛ソリスト君の声が重なって…麗しい。
ん〜賞賛君はやはり芸術的かもしれません。
新聞評は伊達じゃない、ってことで。
Drakiesは、ソリストを輩出するCHOIRなのだと
改めて感じてしまう1枚です。
この盤を聴かれた方
I heard a Voice…良いですよね。
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