ボーイ・ソプラノ Jeremy Budd 〜 美しさ故の はかなさ、さびしさ
2016-09-11



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 このCDは、カウンターテノール・ソロから始まりますが、声には成熟したボーイ・ソプラノの味わいがありました。日々の楽しみ方はもちろん、苦しみも悲しみも知った上での声で、しかも生々しい感情をさらけ出すこともなく、あたかも、シェークスピアのお芝居で音楽を聴いているような錯覚に陥りました。ああそういえばBBCのシェークスピア劇場って、こんな感じだったと思い出しました。あのときに歌った方の名前はポール・フェニックスくん位しか覚えていませんが、時代が合えば、Jeremyくんも歌ったかもしれないです。悲劇的な雰囲気や心の暗い影みたいなものも、声から滲み出たりしていますから。聖歌隊における音楽教育は、様々なジャンルを歌える少年を作り出すのだなあと感心します。そして、BSとCTのデュエットが作り出す音の世界は、美しいがゆえに、儚すぎます。
[イギリス]
[音楽]
[ボーイ・ソプラノ]

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