少年合唱 モナコ王室少年合唱団 LES PETITS CHANTEURS DE MONACO 〜 大人びていてかつ女声的な声の響き
2016-08-14



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Sopano solo: Remy MATHIEU
Alto solo: Eric BONNARD

声の響きが大人びていてかつ女声的です。なので最後の方の枯葉が似合っていましたし、宗教曲すらシャンソンに聞こえました。昔だったら、このような来日した少年合唱団のCDは日本でも作られたのに、と思いました。残念です。どのような状況下で採録されたのかわかりませんが、音があまり良くないです。どんなふうに良くないかというと、歴史的録音ということで、傷ついたレコードの音源から傷を削除してCDを作ったりしていますが、その手のCDの音はリアルではなくて、輪郭が滲んだような臨場感に欠ける音なのですが、それに似ていると思いました。音そのものが貧しいような気がしました。残念です。
 合唱は、やわらかくまろやかです。張り詰めず、ゆったりとしています。ただ、ソプラノ部の方が、特にも、音を口の中で籠らせているようで、濁って聞こえます。・・・音が汚れている感じがします。ですが、クリアである、もしくは濁って聞こえるという嗜好は、聞く方の私の感性なのだと思いますので、それはHetsujiの感性では、ということでお願いします。この録音に関していえば、私には濁って聞こえるということです。曲はあまり宗教的には聞こえませんでした。その傾向は、ソロにも現れていると思います。どう聴いても完璧な状況下で録音したとは思えないので、私の感想は割り引いて読んでください。曲に表情が無いと言うか平坦で平凡に聴こえます。他の録音で感嘆してワクワク聴いた私は何処へ行ったのでしょう? みたいでした。ただ、ヘンゼルとグレーテルを聴いたときに、響きが大人びているのが、平坦に聴こえる原因かもしれないとも思いました。残念ですが、この録音はモナコのベストとは言い難いです。私の嗜好的にはベターでもないです。スタジオ録音だとしても、コンサート録音にしても、不思議でした。
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