Der Tolzer Knabenchor テルツ少年合唱団「J.S.バッハ:マタイ受難曲」 〜 女声が登場しないマタイ
2009-02-01


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J.S.バッハ:マタイ受難曲[新バッハ全集版]グスタフ・レオンハルト指揮テルツ少年合唱団 ラ・プティット・バンド(BVCD-3001〜03) 1989年録音。

マタイ受難曲BWV.244(福音史家マタイによるわれらの主イエス・キリストの受難)

B-S
CHRISTIAN FLEIGNER(86,90,93年来日)、
Maximilian Kiener(86年来日)

テルツは私のイメージでは、人間くさい人肌声の合唱団。
でも、今回、マタイを聴きなおしてみて、「ちと、違うかも」などと感じてしまったのでした。

・・・汚れた人間界に存在させられる人間の汚れた感じやその悲しみは、女声の方がピッタリくるのですな・・・。

この曲、前提として、詩の意味的にはレチタティーヴォはともかくとして、アリアは女声の方が似合っているかも・・・。

マタイの場合、つい条件反射のごとく、前奏の第1フレーズが聞こえる瞬間から、感動する準備に入ってしまうのですが、
女声の後から、涼やかなB-Sが出てきて欲しい、と ちょっと思ったりして。

同じ高音域を出すのだから、B-Sでも女声でも音に違いは無いようなものだろうと思うところもあったのですが、

私は、B-Sと女声の決定的な違いは、非常に感覚的な発想ですが、出す音の温度差だと思っております。

B-Sは冷、女声は温(又は暖、又は熱)。
色で言えば、ブルーVSオレンジ又はレッド。
(耳を通して流れてくるもののどちらを、より心地よく、魂が感じるかの問題で少年合唱に傾いております。〜もちろん、ブルーの女声もオレンジのB-Sもありますが〜)

で、このブルーVSオレンジ又はレッドなんですが。

マタイには、両方、必要なんじゃないか、と思ったわけです。
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