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MUSIK AUF DEM STIFT WILTEN-DIE WILTENER SANGERKNABENN (Berton LP 9174)
Leitung:Armin Kolbl
来日した団員くんがソリストを務めたので彼のお知り合い経由で入手したLP。カセットでも出ていて、カセットには、お知り合いさん経由で依頼して(ちゃっかりと)ソリストくんの直筆メッセージ入り。
この頃はなかなか輸入盤を入手する方法がなかったので届いたのが嬉しくて話題にしたら、某ドイツ系CHOIRファンの一言「ビルテナーがこれだけ歌えれば良いよね!」でガクッと来た思い出がある。クロイツと比較されてもなあ・・・。
でも、明るいシュッツ、なんだか良いじゃない!聴きやすいし、聴いていて疲れないじゃない、音だって透明感があってきれいだ。と心の中で思った。
今、聴きなおしてもそう思う。大御所には大御所の演奏があるようにご近所CHOIRにはCHOIRなりの親しみやすさがあるのだ。シュッツで幸せにしてくれるCHOIRが他に何処にある?
素直に明るく伸びるビルテナーの声はモーツァルトでより可愛い。習った通りに歌っているな〜的なソロも好感度大。
正直言って、これだけきれいな声で伸び伸び歌えるなら、シュッツやモーツァルト等大きいCHOIRなら何処でも歌いそうな作曲家ではなくて、普通にチロル地方の民謡を歌って欲しかった。カバーも普段着で。周辺の風景を背景に。(普通の風景がきれいなんだから)
さて演奏に戻ると、出している声があまりに自然なので、フォーマルというよりもカジュアルなモーツァルトではあるが、この頃のソリストくんの声はなかなか捨てがたい。バッハの大全集に登場しても良い古楽的味わい深いソプラノで、柔らかだが、崩れてしまわない少年の声特有の芯を感じることが出来る。
ソリストくんが親類の結婚式で歌ったというバッハ・グノーのアヴェマリアを聴きたかったな〜。
蛇足だが彼は10年ほど前に再来日して日本国内数カ所でテノールコンサートを開いている。私の地元でも開催されたが、そのとき、私は飛ばされていて(転勤のため不在で)聴けなかった。
ソリストくんのお知り合いさんから案内をもらったのに行かなかったことを未だに後悔している。
(仕事なんかサボってでも行くべきだったんだ!)
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