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LES PETITS CHANTEURS DE VIENNE (PHILIPS Minigroove A00.606.R)
トーンが高く華やかな中にも可愛らしいWSKの「愛のきずな」。思わず、森みたい!
続く「牧歌」もシャープな声にも可愛らしさが…。
でもやはり決まり所はビシッと決まる。「セレナード」のソリスト君。抑制の効いた適度な情感。第2ソプラノ的な いそうでなかなかいない声だなあ。
おフランス盤。しっかりと指揮者の名前が曲の前に書いてありました。んで、指揮者はおフランス盤により決定事項。
LACOVICHのウィーン少年合唱団は、可愛い過ぎ。可愛いというよりも「可憐」な幼っぽいソプラノ。何より良いのは、特にもアルトくんたちの心も喉を全開にして歌うかの如くの潔さ。
2.La Pastorella stances(F.Schubert)は、80年来日組の超繊細さが印象深いけれど、ここでの演奏は、叫ぶ手前のアルトくんたちが本当に男の子っぽくて、共感してしまう。気持ちよく声が出ている、ああ、いいなあ。…だけど、決して粗野ではないところが世界ナンバー1のウィーン少年合唱団ここにあり!なのだ。名実ともに誇れる演奏がここにある。
でもって、ピアノだけの演奏で素朴っぽいところも私好み。
そりゃ、合唱に関して言えば、透明じゃないところがあるんだけれど、歌い手の精神的なクリアさも伝わってくるもんね。
BRENNのウィーン少年合唱団は、なんと言っても、特筆すべきは、「南国のばら」で、ご贔屓の幻のソリストくん。
天体の音楽でも、小鳥のさえずり的なソロで突出している。
たぶん、同じ子ですよね?
東欧の少女のソプラノのように細くて繊細で柔軟ででも女の子と違って声に芯が残っている感じ。
盤としては、A60.606R とN00.624Rの両方が1枚に詰まっている (COLUMBIA ML 4873) がお得なのかもしれないけれど、印象を分けて演奏を楽しめるから、私は10インチ盤の方が好き。
オーケストラ等との競演で洗練された演奏を聴かせるグロスマン教授以前の、ここにある彼らの演奏は、声の「素」を伝えてくれるから、グロスマン以前も こだわって聴いていきたい。
私は傷も平気なのでCDよりもレコードの音が好きですが、こと、このSphaerenklaengeのソリスト君の声。傷なしのきれいな音で聴きたいので、CDで聴いてみたいなあ。
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